中性で滞留性の良いスノーフォームが多い中、サムズのスノーフォームはアルカリ性で効率的な汚れ落としを重視します。
概要
サムズディテイリングはイギリスの洗車用品メーカーになります。
サムズディテイリングのスノーフォームは、プレウォッシュ専用ケミカルです。
メーカー国 | 英国 |
用途 | プレウォッシュ用スノーフォーム溶剤 |
液性 (pH) | アルカリ性 |
希釈率 ※メーカー推奨 | 10:1 |
香り | アップル |
滞留性 | 低 |
液性 (pH)について
日本代理店のarinomamaの販売サイトを見ると、以下のように書かれています。
原液はアルカリ性ですが、希釈して噴霧する際には、中性〜弱アルカリ性となり優しく汚れを取り除きます。
https://arinomama.co.jp/products/snow-foam
価格表
容量ごとの販売代理店による国内価格・現地のメーカー価格になります。
日本で実際に正規代理店から入手できる価格と、現地の販売価格を比較することで、日本でこのケミカルを使用する際のコスト感を確認します。
500mlサイズ | 5Lサイズ | 5Lサイズの500ml単位 | |
販売価格 (日本) | \3,150 | \19,850 | \1,985 |
販売価格 (英国) | £10.00 | £45.00 | £4.50 |
換算 (1£→185円) | \1,850 | \10,640 | \833 |
価格差 (日本⇔英国) | x 1.7 | x 1.9 | x 2.3 |
※換算価格は、2024/03の円相場を考慮した指標地となります
価格に対する意見については完全な主観となりますのでご了承ください。あくまで個人の感想となります。
販売代理店として必要な経費・利益等を考慮すると、適正価格と思われます。
現地価格では、大容量サイズを購入すると500mlあたり\833になるのでお得感はかなりあります。
国内価格では、5Lサイズでは500mlあたり\1,985円のため500mlサイズを\3,150円で買うよりも、500ml単位で約\1,200お得になります。
洗車時の水量ごとの実際のケミカル使用量 (推奨希釈)
メーカー推奨希釈率の10:1で実際の洗車でスノーフォーム溶液を作るとき、各水量ごとに必要なケミカル量になります。
水量は100ml単位で1000mlまで表記しています。
ケミカル量 | |
水量 : 100ml | 10ml |
水量 : 300ml | 30ml |
水量 : 500ml | 50ml |
水量 : 1000ml | 100ml |
10:1だから使用するケミカル量はわかりやすいですね。
※10:1は「100ml+10ml=110ml」となる計算としています。
(9:1の場合は、「90ml+10ml=100ml」となるよう計算しています)
ケミカル使用量あたりの単価
前表における実際の洗車1回あたりのコストを、国内価格で表したものになります。
500mlサイズ | 5Lサイズ | |
ケミカル 1ml あたり | \6.3 | \4.0 |
ケミカル 10ml あたり | \63 | \40 |
ケミカル 30ml あたり | \189 | \120 |
ケミカル 50ml あたり | \315 | \200 |
ケミカル 100ml あたり | \630 | \400 |
僕の場合、軽自動車サイズは300ml、Lサイズクラスの普通車には500mlのスノーフォーム溶液を使うことが多いです。
多めにかけたい方は+100ml~200ml用意されることが多いと思います。
この例では、1回洗車するごとに500mlボトルの製品を使用した場合、300mlの溶液を用意するのにケミカルは189円、5Lボトルなら120円のコストがかかっていることがわかります。500mlの溶液を用意する場合ケミカルは315円、5Lボトルなら200円のコストがかかります。
高圧洗浄機の購入代やランニングコスト、スノーフォームランス等の機材も決して安くはない中、サムズのスノーフォームは正直少しお高めの部類に入ると思います。
特徴
冒頭でも記した通り、この商品は液性をアルカリにし、短い時間で汚れを浮かして落としやすくするように設計されているため、噴射直後こそ名前の通り雪がかぶったような見た目になるものの、わりと早い段階で落ち切ります。
より効率的な効果を望むならサムズのスノーフォームは向いています。
ビルトハンバーのアルカリスノーフォームよりは、粘性があるように思えますので、中性スノーフォームとビルトハンバーの中間に立つような商品だと思います。
個人的には、スノーフォームには「洗車をする楽しさ」も重要だと考えております。これは性能には結びつきませんが、決して安価に導入できるとは言えないスノーフォームですから、長く続けるためにも楽しさは重要な要素だと考えます。
そのため、はやく落ち切る滞留性を持つ泡感よりは、なるべくボディに留まり続けようとするスノーフォームの方が好みだったりします。
ですが、効果を考えると、
・いつもより汚れがひどいボディ状態の場合
・気温が高かったり、日差しが強い時になるべく時間をかけずスノーフォームを終わらせたい場合
このような場合に効果的な商品かなと思います。